無理をせずすぐに治療を
交通事故で負傷した場合の外傷や骨折などはひと目でそれと分かりますが、深刻なのが外見では分からないムチ打ち症などの事故傷害です。
ムチ打ち症は全く目立たない事故傷害だけに、周囲の人々の理解が得られず孤立してしまい、治療をせずに無理に仕事を続けてさらに症状を悪化させるという事態になる場合も少なくありません。

通常の打撲症などとは異なり、交通事故の場合は想像以上の強い衝撃が身体にかかっているので、仮に痛みが消えても身体がだるく感じたり、何もやる気が起きなったりという体調不良がムチ打ち症となってあらわれてくるのです。
したがって、事故後に少しでも身体の変調を感じたら、躊躇せずに診察を受ける必要があります。

更に骨格が歪んでしまうというケースもあります。この場合、歪んだ部分がいつまでも痛みます。

ムチ打ち症の症状は、人によって実に多様であり、痛みやしびれなどの他にも動悸や息切れなど、とても交通事故の後遺症とは思えない症状もまれではありません。これらの各症状は、外見では分からない骨格のゆがみや身体の中の筋肉組織や繊維の束が損傷していることが原因となって起きるのです。
つまり、この根本原因を治さない限り、いつまでたっても後遺症に悩まされ続けるということになるのです。